あのオウム事件の終焉を迎えようとしています。
今日(2018/7/6)は、7人の刑が執行されるということで、朝からどのTV番組もオウム事件の報道です。
1995年に、東京の地下鉄であの事件が起きた時は、今日のようにどの番組でもオウム事件の報道ばかりでした。
そんな中、中川智正にしばしば面会に来ていた、アンソニー・トゥー名誉教授がよく出てくるのでどんな人なのか気になったので調べてみました。
そもそも中川智正に面会しているのはなぜなんでしょう?
名前はアメリカ人だけど顔はアジア系だし日本語がとても流暢だし・・・私としては気になるところばかり^^
では一緒見見ていきましょう。
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アンソニー・トゥー名誉教授とはどんな人?プロフィールや経歴
アンソニー・トゥー名誉教授は、アメリカコロラド州立大学やユタ州立大学、日本でも千葉薬科大学の教員をされている毒物研究の科学者です。
アンソニー・トゥーという名前はアメリカ名だそうで、生まれた台北での名前は杜 祖健(と そけん)さんと言います。
そういうことだったんですね。ここでひとつ解決。
毒性学や生物兵器、化学兵器の専門家ということで有名な方のようで、松本サリン事件の解明に尽力されたとありました。
1930年に台北で生まれたんですが、彼の父親も薬理学の学者だそうで毒物を研究したということです。
1953年に台湾大学理学部を卒業してから、アメリカに渡り化学と生化学を研修したそうです。
著書はオウム事件に関連する生物兵器や毒に関するものを多数出されています。
インタビューの中で、外国なまりがなく、日本語がとても流暢だし顔もどう見ても日本人っぽいのでアンソニーという名前とすごく違和感があったんですが、彼は母国の中国語の他に日本語と英語も話せるそうです。
日本語が流暢なのは中国が、日本の統治下にあった頃、学んだからなんだそうですね。
そんなアンソニー・トゥーさんが、東京拘置所にいた(2018年3月に広島に移送)中川智正に14回も面会していたのはなぜなんでしょうか?
アンソニー・トゥーが中川智正に面会していたのはなぜ?
アンソニー・トゥーさんが、中川智正に面会していたのは、もちろんオウム事件がきっかけなんですが、教団の犯行に使われたVXガスが、アンソニー・トゥーさんの論文をヒントに作られたと知ったからなんだそうです。
中川智正は医師免許を持つ元医師でVXガス製造の中心人物です。
この14回に渡る面会の中で、中川はアンソニーさんと今後のテロ対策のために共同で論文を発表する予定だったようです。
アンソニーさんによれば「(中川は)いつも明るくほがらか」ということで、優しく温厚そうなアンソニーさんに心を許していたんでしょうね。
まとめ
- アンソニー・トゥーさんは台北生まれの中国人で、中国名は杜 祖健(と そけん)。
- コロラド州立大学の名誉教授でオウム事件解決のきっかけを作った毒物研究の権威。
- 日本語が流暢なのは中国が日本の統治下にあった時に学んだから。
- 中川智正と14回も面会していたのは、今後のテロ対策やその論文は作るため。
私は去年、元「上九一色村」と呼ばれた富士山の麓の農家さんに仕事で行ってきましたが、サティアンがあったときにはよく、脱走してきた人が助けを求めて来たそうで、よく駅まで送っていったと言っていました。
その話を聞いた時、映画になった直木賞作家の角田光代著「八日目の蝉」を思い出しました。
本日、約30年の時を経て7名の刑が執行されましたが、二度とこんな悲惨な事件が起こらないよう願うばかりです。