2016年4月14日に発生した熊本地震では、車中泊をしていた5、60代の女性がエコノミークラス症候群で重体になったとニュースで報道がありました。
復旧の見通しがたっていない現在、今後もエコノミークラス症候群を発症する方も増えることが懸念されています。
今回はこのエコノミークラス症候群について、初期症状や対策予防の運動などについてまとめました。
少し気をつけるだけで、エコノミークラス症候群は予防できますので、是非、参考にしていただければと思います。
エコノミークラス症候群とは?
エコノミークラス症候群とは、体内にできた血栓が肺を詰まらせることで発症します。
長時間同じ体制で座っていることで、膝の裏の静脈に血の塊(血栓)ができ、それが立ち上がった時に、血管を流れ肺を詰まらせます。
エコノミークラス症候群は、飛行機のエコノミークラスで発症した例が多かったためこのような名前がついていますが、ファーストクラスの乗客にも起こるため「旅行者血栓症」とも呼ばれています。
今回の熊本の地震では、車中泊をしていた50~60代の女性がエコノミークラス症候群で重体となったり避難所でも70代の女性が亡くなっています。
エコノミークラス症候群は、長時間同じ体制でいること以外にも色々な原因で発症する可能性があります。
エコノミークラス症候群になる原因
今回の車中泊でエコノミークラス症候群になった原因は、長時間同じ体制で座っていたということもありますが、足が低い位置にあることで余計に血の巡りが悪くなったことも原因のひとつです。
その他、水分不足、トイレの我慢、極度の緊張感と相まってエコノミークラス症候群を発症する原因にもなります。
また、元々遺伝などで血が固まりやすい人や、骨粗しょう症の薬を飲んでいる人も血栓ができる場合があります。
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エコノミークラス症候群の初期症状
エコノミークラス症候群の初期症状は、血栓が肺に詰まることで胸が激しく痛くなったり、息苦しくなったり、呼吸困難、失神などの症状があります。
立ち上がってすぐ症状が出る場合や、数分経ってから発症する場合もありますが、1、2週間経ってから発症したケースもあります。
エコノミークラス症候群の対策予防のための運動とは?
特別な運動をする必要はありませんが、長時間同じ体制でいないことです。
座っている場合は、足を動かしたり組み替えたり、立ち上がったりというように、こまめに体制を変えて血液の流れを止めないようにしましょう。
また、脱水で血液の濃度が上がることで血栓ができやすくなるので、こまめに水分を取りましょう。
まとめ
今回はエコノミークラス症候群の初期症状や対策予防のための運動についてまとめてみました。
再度おさらいです。
- エコノミークラス症候群は体内にできた血栓が肺を詰まらせることで発症する
- エコノミークラス症候群の原因は長時間同じ体制でいること
- 水分不足、トイレの我慢、極度の緊張感もエコノミークラス症候群の原因になる
- エコノミークラス症候群の初期症状は胸が激しく痛くなったり、息苦しくなったり、呼吸困難、失神など
- 1、2週間経ってから発症した例もある
- 同じ体制で長時間過ごさないようにこまめに身体を動かす事が大事
- こまめに水分を取ること
少し気をつけていただくことでエコノミークラス症候群は、予防することができますので、是非、参考にしてみてください。
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