「今年も木枯らし1号が吹きました!」なんて、
テレビで気象予報士の方が言っているのを
耳にしたことがあるかと思います。
でも、木枯らし1号って
具体的にはどんなものなのでしょうか?
そして、「春一番が吹きました!」という言葉も聞きますよね?
どちらも風に関する言葉ですが、
どのような違いがあるのでしょうか?
今回は、木枯らし1号と、春一番についてご紹介いたします。
※(10/26追記)2015年の「木枯らし1号」は10月24日夜と気象庁が発表しました(10/25)昨年より3日早かったということです。
木枯らし1号って?2015年はいつ?
木枯らしと聞くと、冷たい風が紅葉した葉っぱを
落としているイメージが浮かびます。
冬の訪れを感じさせる、季節の言葉ですね。
「木枯らし1号」とは、1979年に気象庁が基準を定めた気象用語の一つです。
台風を1号、2号と呼ぶのと同じように、
木枯らしの一番初めという意味で、
木枯らし1号と名づけられました。
どんな風が吹いても木枯らし1号というのではなく、
きちんとした定義があります。
木枯らし1号とは、
「10月中旬から11月末、西高東低の冬型の気圧配置になったときに初めて吹く、北寄りの風速毎秒8m以上の風」
としています。
この定義を満たさないものは、木枯らし1号とは呼ばれません。
木枯らし1号の発表がされるのは、
関東地方と近畿地方だけで、
北海道・沖縄地方は発表されません。
これは、季節の訪れにずれがあるからだといわれています。
2014年は、東京・大阪共に10月27日に発表されました。
関東では毎年11月7日付近に発表される傾向があるようです。
2015年も、立冬である11月8日前後に
発表があるのではないかと予想されています。
冬の訪れを知らせる木枯らし1号は、
長く続く厳しい寒さへの準備をするきっかけにもなります。
いつ発表になるか、少し楽しみですね。
※(10/26追記)2015年の「木枯らし1号」は10月24日夜と気象庁が発表しました(10/25)昨年より3日早かったということです。
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春一番ってどんな風なの?
木枯らし1号とは対照的に、
春の訪れを知らせるのが「春一番」。
こちらも気象庁で定義が定められた気象用語です。
この言葉の発祥地は、長崎県の壱岐。
1859年の3月中旬、
現在の長崎県壱岐島沖で、
強い南風に煽られた漁船が転覆しました。
漁師53人が犠牲になり、
それ以来強い南風を「春一」・「春二」と呼んで
警戒するようになったことが由来といわれています。
春一番の定義は、
「立春から春分までの間で、日本海で低気圧が発達し、初めて南寄りの秒速毎秒8m以上の強風が吹き、それ以降気温が上昇するきっかけとなるもの」
とされています。
立春から春分までの間ということで、
毎年変化しますが、
2月4日ごろから3月21日ごろまでに吹く強風です。
この条件にあった風が何度も吹く場合は、
「春二番」・「春三番」として発表されます。
また、時期が早かったり、
時期が過ぎてから強い南風が吹くこともあるため、
年によっては春一番が発表されない場合もあります。
こちらも関東地方・近畿地方で発表されます。
2015年は、春一番の発表がなく、
遅い春の訪れとなりました。
前年の2014年は3月18日に発表がありました。
春一番は、強風への注意を促す発表でもあり、
春の訪れを知らせる便りでもあります。
来春はいつぐらいに吹くか、
予想してみるのもいいかもしれませんね。
木枯らし1号も春一番も季節の便り
日本には、四季を感じさせる言葉がいくつもあります。
海外では、日本のように四季がある国は少なく、
四季折々の景色を楽しめることは日本の良さの一つです。
木枯らし1号・春一番は、
そんな季節の変わり目を知らせてくれる大切な便りです。
強風への警戒も怠らないように、
毎年気にかけていきたいところですね。
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