お盆に身内の方や、知り合いの方の初盆を迎える、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
仏壇に手を合わせて、故人を偲ぶために、ぜひ訪問したいところですよね。
しかし、訪問する際に必要なのが「お供え物」です。
このお供え物は、どんなものを持参するとよいのでしょうか?
そして、のしの書き方は・・・?
今回は、そんな疑問にお答えしたいと思います。
初盆のお供え物はどんなものがいいの?
お盆とは、先祖の霊を供養する行事です。
これは日本独特の行事であり、毎年8月13日~16日の間に行われます。
「初盆」とは、その年の6月25日までに亡くなられた方が、忌明け後に初めて迎えるお盆のことを言います。
忌明けとは、亡くなってから四十九日たったことを表しています。
四十九日がたち、あの世へ旅立ってから、初めてこの世へ帰ってくる霊を供養するための行事です。
初盆を迎えるにあたって、必要になるのが「お供え物」です。
地域によっては現金のみをお供えすることもありますので、周囲に確認してから用意するとよいでしょう。
では、そのお供え物にはどんなものがよいのでしょうか?
基本的には、「故人が生前好きだったもの」が一番です。
故人を偲ぶ気持ちを込めることが大切です。
しかし、好物が分からない場合もありますよね。
そんな時は、以下の点を守っていれば、最悪訪問先に失礼にあたることはないでしょう。
≪お供え物を選ぶ基準≫
- お肉・魚などの生ものは避ける
- 日持ちが良く、小分けにできるもの
- すぐ食べられたり、使えるもの
- 好き嫌いのないようなもの
特に1.ですが、お盆の時期に殺生をしてはいけないと考えられているため、肉・魚は避けましょう。
夏の暑い時期のため、傷みやすい食品は避けるという意味もあります。
上の1~4に当てはまるもので、「これなら喜ばれる!」というものをご紹介します。
≪お供え物で喜ばれるもの≫
- クッキーや煎餅などの焼き菓子
- お饅頭
- 焼き海苔
- カップ麺・そうめん等の乾麺
- スナック菓子
- 缶ジュース
- コーヒー、お茶
- 砂糖
- 昆布
- 高野豆腐
- 旬の果物
- 線香、ろうそく
食べ物の場合は、お供えした後、みんなで食事をする時にいただくことになるので、手間がいらず、すぐに分けて食べられるようなものがいいでしょう。
現金をお供えする場合は、故人とどれだけ親しかったかにもよりますが、大体5000円~10000円が相場です。
お供え物と一緒に持参する場合は、現金は少なめで構いません。
総額で10000円を超えない程度に用意するとよいでしょう。
自分の祖父母・父母の場合は、10000円~20000円を包みます。
しかし、この金額も地域によって異なる場合があります。
心配な場合は、周囲に相談してみましょう。
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のし紙の選び方、書き方は?
さて、お供え物に必要になるのが「のし紙」です。
しかし、こののし紙は祝いの時に使用されるものなので、初盆などの法要の際はのし紙は不要です。
のし紙ではなく、「掛紙」に水引をつけます。
といっても、現在ではお祝いの場合でも法要の場合でも、一般的には「のし紙」で通っています。
百貨店などでお供え物を用意した場合、法要用と伝えれば、適切なものをつけてくれます。
掛紙は包装紙の外側に付けるのが一般的です。
現金を包む不祝儀袋は、なるべく蓮絵のないものを選びましょう。
蓮絵は、相手先の宗教によっては使用できない場合もあるためです。
水引は「結び切り」、または「鮑(あわび)結び」にします。
色は、「黒白」が一般的です。
「双銀」でも構いません。
関西地方では「黄白」を使用する場合もありますので、これも事前に確認しましょう。
表書きは、品物によって変わってきます。
【表書き】
- お供え物 ・・・・・・「御供」+ 自分の名前
- 現金 ・・・・・・「御霊前」、「御仏前」、「御供物料」+ 自分の名前
現金の場合は裏側に金額を書きます。
さらに、のし袋の内側に住所を書いておくとより丁寧です。
注意したいのは、「御仏前」は訪問先の宗教が、仏教の場合にのみにしか使用できないということです。
「御霊前」は仏教・神式・キリスト教でも使用できますので、訪問先の宗教が分からない場合は「御霊前」と書きましょう。
表書きのマナーは、宗教や地域によって異なります。
その地域によっては、相手に失礼に当たる場合もあるので、その都度確認を怠らないようにしましょう。
地域の違いも忘れずに、必ず確認を
冠婚葬祭のマナーは数々ありますが、社会人としては正確に把握しておきたいところ。
しかし、地域の違いも含めると「この場合はこう!」という正確なものはありません。
少しでも疑問がある場合は、事前に周囲に確認を取りましょう。
確認を怠らず、故人にも、訪問先のお宅にも失礼のないようにしたいですね。
とはいえ、一番忘れてはならないのは「故人を偲ぶ心」です。
お供え物や現金を贈る際は、その気持ちを忘れないようにしましょう。
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