今年もインフルエンザの流行時期が迫ってきました。
発症するとつらい症状が続き、感染力も強いため、ワクチンの予防接種を受ける方も多いかと思います。
しかし、そんな予防接種をうけて、翌日に熱が出た!という子供をお持ちのお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
子どもが予防接種後に熱を出すととても心配になりますよね?
これって大丈夫なんでしょうか?
今回は、インフルエンザの予防接種、翌日の熱についてお伝えいたします!
子供がインフルエンザ予防接種の翌日に熱が出たけど大丈夫?
インフルエンザの予防接種はウイルスを体内に入れ、体に抗体をつくらせることで、インフルエンザの重症化を防いでくれるものです。
よく「ワクチンを打っておけば、インフルエンザにならないんでしょ?」と思っている方がいますが、ワクチンを打ってもインフルエンザにかかることはあります。
あくまで重症化を防ぐためのものであり、予防をしてくれるわけではないんです。
そして、ウイルスを体内に入れるわけですから、当然、「副反応」と呼ばれるものもつきものです。
「副反応」とは、「副作用」と同じ意味です。
しかしこれは、ウイルスに対する抗体をつくるための正常な反応であるため、けっして「インフルエンザになってしまった!」訳ではありません。
【インフルエンザの予防接種の副反応】
- 発熱
- 頭痛
- 寒気
- 倦怠感
- 嘔吐・吐き気・下痢
- めまい
- 関節痛・筋肉痛
または、注射をした部位に、以下のような副反応が起こる場合もあります。
- 腫れる
- かゆくなる
- 熱を持つ
- 固くなる
- しびれる
- 痛い
これらの副反応は、予防接種を受けた人の中で5%から20%の割合で出ることがあります。
これって、結構な割合ですよね。
まり、「自分自身や子供にも十分に起こる可能性がある副反応である」ということは理解しておきましょう。
しかし、これらの副反応は、通常なら2~3日で自然に治っていくため、体調も回復していくようなら心配はいりません。
もし、何日も症状が続く場合や、反応が明らかに強い場合は、すぐに予防接種を受けた病院へ連絡し、しかるべき指示を受けましょう。
[ad#co-2]
副反応の注意すべき点は?
予防接種の副反応は、強いものであれば接種後30分以内に起こる場合がほとんどです。
また、軽度であっても24時間以内に発症します。
そのため、それ以降にインフルエンザと似たような症状が見られた場合には、0副反応ではなく感染を疑いましょう。
しかし、予防接種による熱なのか、そうでないのかは判断が難しい、と思いますよね?
予防接種による熱の場合、どのような症状が出るのでしょうか?
【予防接種後の熱の症状の特徴】
- 予防接種後~翌日にかけて熱が出る
- 37度5分以上の熱が出る
- 発熱後、2~3日で下がる
- 熱以外に、ほかの症状(咳・鼻水など)がない
子供の場合、熱が出ても元気な様子であれば、それほど心配はいりません。
しかし、以下のような場合は、すぐに病院へ行きましょう。
- 水分が取れず、ぐったりしている(ミルクや水を飲まない)
- ずっと機嫌が悪く、ぐずっている
- 焦点が合わず、意識がもうろうとしている
- 熱性のけいれんを起こした
- 発熱以外の咳や鼻水の症状がある
- 3日以上たっても熱が下がらない
ここで注目したいのは、「水分が取れない」ということです。
水分が取れない状態のままでいると、脱水症状を引き起こし、赤ちゃんの場合は重篤になりやすいため、特に注意が必要です。
それでも病院に行くか判断しかねる・・・という場合には、まず予防接種を受けた病院へ連絡してみましょう。
症状の状態を伝えることにより、適切な指示を受けることができます。
迷ったらまず電話!を心がけましょう。
おわりに
インフルエンザの予防接種に関わらず、ワクチンの接種には副反応がつきもの。
わが家の乳児も、予防接種後に熱を出すことはよくありました。
心配性な私は、ことあるごとに病院に電話をして、「大丈夫です、様子を見てあげてください」とやさしく看護士さんに慰められました。
子供が熱を出すと、非常に心配になってしまいますが、副反応が出るのは、体がウイルスに対して抗体を作っている証拠。
焦らず、適切に対応してあげましょう。
この記事へのコメントはありません。