手の指の関節が腫れたり痛い!といった症状にお悩みの方はいらっしゃいますか?
その症状が出ている場合、「変形性関節症」かもしれません。
「変形性関節症」についてお伝えしていきます。
ほっておくと手が変形するかもしれませんよ!
指の関節の痛みや腫れ!症状と原因とは?
- 指の関節が痛い
- 腫れている
- こぶのように硬くなってきた
という症状があらわれている場合は、「変形性関節症」が疑われます。
何か作業をしているときに、痛みを覚えて気づく場合が多いのですが、この痛みが指の第一関節に現れている場合は「へバーデン結節」、第二関節に現れている場合は「ブシャール結節」と呼ばれています。
その他の関節や、親指にも出る場合があります。
≪症状≫
- 手指の関節が腫れている
- 腫れるとともに痛みがあり、曲げ伸ばしができない
- 水ぶくれのような透き通ったこぶ(ミューカスシスト)ができる
- こぶ状になった部分が硬い
- 関節がこわばる、変形する
- こぶしを握ろうとすると痛む
- 左右対称の指に痛みがある
症状の期間には個人差がありますが、だいたい1~2年で治まることが多いようです。
この期間に痛みや腫れ、関節の変形が見られますが、その後は症状が落ち着き、痛みもなくなります。
また、この変形関節症は、関節の変形の度合いと、症状の強さの関係がはっきりしないのが特徴で、個人差によって、症状にかなり開きがあります。
変形していても痛みがない場合や、腫れてじんじん痛む人、ひとつの関節にできる人、あちこちの関節にできる人など、さまざまです。
その他には、
- 特に思い当たるきっかけ(けがなど)がない
- 歳を重ねるにしたがってなる人が増える
- 関節を動かすと痛く、ひどいときには腫れて熱くなる
- 関節が変形し、関節周りが太くなり、曲げられる範囲が狭くなる
といった特徴も上げられます。
原因ははっきりとはわかっていませんが、女性も男性も40歳以降の人に起こりやすく、手をよく使う人に起こりやすい傾向にあります。
あくまで傾向であって、手をよく使う・使わないにかかわらず発症するとも言われています。
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似た症状の関節リウマチとの違いは?
変形性関節症と似た症状で、「関節リウマチ」があります。
しかし、変形性関節症は、リウマチと違って1~2年で症状が治まるため、病院にかかっても「それほど心配ありません」といわれることが多いようです。
治療法も、手を安静にすることや、テーピング、少量のステロイド注射など、負担も少ないものになります。
あまりにも症状がひどい場合には、こぶを切除する手術を行う場合もありますが、比較的簡単な治療法を行う場合が多いようです。
よく、「関節が変形しているから、リウマチじゃないかといわれた」と言って、心配される方が多くいらっしゃいます。
しかし、関節リウマチは、免疫異常から起こる手指の変形のため、症状は似ていますが、全く別の病気です。
関節リウマチの場合は、手指の痛み、腫れ、変形などの症状のほかに、以下の症状が現れます。
≪関節リウマチとの症状の違い≫
- 朝起きた時に手指がこわばる
- 手指の腫れ、痛みのほかに発熱、倦怠感、食欲がないなどの全身症状がある
- 関節の腫れた部分が柔らかい
- 手だけでなく、足の指にも変形や腫れ、痛みがある
これらの症状がある場合には、関節リウマチを疑います。
心当たりがある場合には、リウマチ科か整形外科を受診しましょう。
いずれも自己判断は禁物です。
手指の腫れや痛みがといった症状がある場合には、早めに医療機関を受診しましょう。
異変を感じたら早めの受診を
関節に腫れや痛みがある場合、手を使わないわけにはいかないので、とってもつらいですよね。
一番の治療法は「安静にすること」ですが、この変形性関節症の症状が現れる方は、手も良く使う生活をしている方が多いため、実際問題無理な場合が多いようです。
さらに、女性より男性の方が、痛みを我慢して病院にかからないことが多いため、症状が治まるまで放置してしまうことがあります。
早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることで、手指の変形は抑えられます。
「もしかして・・・」と感じたら、悩まずに医療機関を受診しましょう。
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