敬老の日はおじいちゃん・おばあちゃんに、普段ではちょっと照れくさくて言えない感謝を伝える日です。
敬老の日の贈り物として定番なのが「リンドウ」です。
紫色のラッパのような形をした鼻です。
しかし、なぜリンドウが敬老の日の贈り物として送られるようになったのでしょうか?
その理由は、花言葉とその花の姿にありました。
敬老の日はいつ?
敬老の日は、もともと毎年9月15日でしたが、2001年の「国民祝日法」の法改正に伴い、毎年9月の第3月曜日に変更されました。
ちなみに2016年の敬老の日は「9月19日」です。
敬老の日は国民の祝日の一つで、「多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」として定められています。
これまでの社会貢献に敬意を表すことと、これからの人生を楽しんでほしい、という願いを込めたお祝いになるのです。
敬老の日から1週間は「老人週間」とされています。
感謝や長寿の願いを込めて、この1週間をおじいちゃん・おばあちゃんと過ごしたいものですね。
ちなみに、「老人」の線引きをあえてすると、65歳以上が対象になります。
現代では65歳といっても、まだまだ現役で若々しい方も多いですよね。
そんな方に対して、「敬老の日を祝うのは、老人扱いみたいで失礼かしら・・・?」と、思うこともあるかもしれません。
しかし、敬老の日は「これまでお疲れ様です、これからも元気で頑張ってください」という若い世代からの敬意を込めたお祝いです。
その気持ちをしっかりと伝えれば、決して失礼になることはないでしょう。
ぜひこの日をきっかけに、日ごろの感謝を伝えましょう。
敬老の日にはなぜリンドウを贈るの?
さて、敬老の日のプレゼントとして定番なのが「リンドウ」の花。
なぜリンドウが選ばれているのかというと、理由は2つあります。
≪1.漢方薬として使われていて、長寿を願う意味があるから≫
リンドウの根は、昔から健胃作用の高い薬として、漢方として重宝されてきました。
「竜胆」という名前を聞いたことありませんか?
この竜胆とはリンドウとも読みます。
「いつまでも元気でいてほしい」という思いと、昔から漢方として使われてきたリンドウが結び付き、「健康と長寿」の意味を込めて、リンドウが選ばれました。
≪2.紫は位の高い人の色≫
聖徳太子が考え出したとされる「冠位十二階制度」。
これは管史の位を「紫→青→赤→黄色→白→黒」の順に高いとしたものです。
リンドウの花の色は「紫」。
この紫は、最も位が高い人が身に着ける色であり、古来から高貴な色として扱われてきました。
つまり、「紫色は高貴な色」という風習が、「尊敬の念を込めた贈り物」としてリンドウを選ぶ理由となっているのです。
この2つの理由から、敬老の日に最適な花としてリンドウが贈られるようになりました。
さらに、リンドウの花言葉にもその理由があります。
リンドウの花言葉は?
リンドウの花言葉は3つあります。
1.悲しんでいるあなたが好き
これは、リンドウの花が群生をせずに、1本ずつたくましく生えている様子を表しています。
小さなリンドウの花が一生懸命咲いている様子から、これまで頑張ってきた人を象徴し、悲しみに寄り添う姿が想像されます。
2.誠実
リンドウの紫は、高貴な、位の高い人を表しています。
高貴な人物とは、誠実な行いをする人と結びつきます。
これからも、これまでも誠実に実績を重ねてきたことに対する敬意を感じます。
3.正義とともに、勝利を確信する
リンドウは漢方薬として使われる薬草です。
「勝利を確信する」というのは、「病気に負けない、勝つ」という健康への願いが込められています。
この3つの花言葉には、どれも人に対する思いが込められています。
そのことからも、贈り物に最適な花なのです。
リンドウの花の中には、
「白寿」という紫と白が混ざった花の種類があります。
「白寿」とは、「百」から「一」を引いた99歳のことを言います。
まさに、長寿を祝う贈り物にぴったりですね。
祝日の日に思い切って「ありがとう」を
国民の祝日の中には、敬老の日のように普段照れくさくて言えない感謝の気持ちを伝える日があります。
関係が近ければ近いほど、気持ちがうまく伝えられないことってありますよね。
そんな時は、うまく祝日を利用してみてください。
「今日は敬老の日だから」と、思い切って「ありがとう」を伝えてみてはいかがでしょうか?
きっと喜ばれますよ。
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