年々「家族葬」にするご家庭が増えているようですが、身内で行う場合ちょっと気になるのが香典のマナーです。
貰うものなのか貰わないものなのか?もし貰わないとするなら職場にはどうやって伝えるのか?
初めての場合には、色々悩むところですね。
今回は、家族葬の香典のマナーや職場への通知方法についてお伝えいたします
最近、家族葬が多いのはなぜ?
家族葬とは、その名の通り、故人のごく親しい親族や知人だけで行う葬儀の事です。
以前は「密葬」という呼ばれ方をしていましたが、最近では家族葬と呼ばれるようになりました。
しかし本来、密葬とは、それとは別の日取りで本葬が行われるものですが、家族葬はこれのみで完結します。
なぜ家族葬が選ばれることが多くなったのかというと、以下のような理由があげられます。
- あまり費用をかけずに通夜と告別式を行いたい
- 身内だけで静かに葬儀を行いたい
- 故人が高齢で、参列する方が少ない
- 故人がこじんまりとした葬儀を望んでいた
また、家族葬の場合は、あまりしきたりに縛られず、故人の好んでいた音楽をかけたりなど、比較的自由に葬儀を行えることからも、選択される理由となっているようです。
少人数で行われる家族葬ですが、その人数は行う方の意向によって異なります。
10人に満たない人数から、数十人単位まで、故人の親しくしていた交友関係によって変わってきます。
あくまでも「小規模に行う葬儀」としてとらえておくといいでしょう。
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家族葬の香典のマナーや職場への通知はどうする?
では、家族葬を行う場合の香典はどのようにすればいいのでしょうか?
家族葬の場合は、一般的な葬儀とは違い、職場や地域からの参列や香典はお断りすることが多くあります。
そのため、身内が亡くなって家族葬にする場合には、「家族葬とするため、香典や参列はご遠慮いただいています。」と、きちんと伝えるのがマナーです。
また、弔電もお断りする場合には、そのこともきちんと伝えましょう。
職場に通知する際には、忌引きの申請として、葬儀の日時・場所等を知らせたうえで、香典・供花・弔電・弔問は不要であることをきちんと伝えるのがマナーです。
家族葬を無事終わらせた後には、改めて生前のお礼にうかがったり、電話やはがき、メールなどで通知する方法を取りましょう。
その際は、「家族葬で葬儀を執り行ったため、連絡が遅くなりましたことをお詫びいたします」などの文言を加えるようにします。
あくまでも「小規模になった葬儀」であるため、基本的なマナーは一般的な葬儀と同様です。
家族葬は、費用を抑えることができたり、一般的な葬儀よりも比較的自由に行うことができます。
しかし、周囲に広く知らせないために、葬儀後の対応に追われることが多々あるということは承知しておきましょう。
おわりに
家族葬は、高齢化社会と共に、これからますます増加するだろうといわれています。
故人の葬儀を家族葬で、親しい人だけで行いたいと思う場合、自分自身の死後は、家族葬にしてほしいという場合には、事前に一般的な葬儀との違いを理解しておく必要があります。
親しい身内がなくなって、心の余裕がない中で、様々なことを調べる余裕はないかもしれません。
そんな中でも、最低限のマナーを守れるようにしておきましょう。
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