家の中にいつの間にかいる、小さい茶色い蟻・・・。
一体どこからやってくるのか、気が付いたら大発生している!なんてことありませんか?
屋外にいるのなら、特に害があるわけでもないし、働き者だし、がんばってねー、なんて暢気に観察していられますが、家の中に入ってきたらそうも言ってられません。
小さい茶色い蟻の正体とはなんなのでしょうか?
今回は、家の中に蟻が入ってきてしまう原因と、退治方法をご紹介いたします。
小さい茶色い蟻の正体とは?
日本にいる蟻は、その種類が多く、なんと約260種類もの蟻が生息しています。
その数ある種類の中で、家の中に侵入してくる小さな蟻には、以下のような種類のものが考えられます。
- ヒメアリ ・・・色は腹部が黒でその他は黄褐色、体長は1.5㎜~2㎜
- イエヒメアリ ・・・色は赤茶色(黄褐色)、体長は2㎜~2.5㎜
- ルリアリ ・・・色は黒、体長は2㎜
小さくて茶色い蟻を家の中で見かけたら、ヒメアリか、イエヒメアリの可能性が高いでしょう。
これらの蟻に共通するのは、「見つけたエサをその場では食べず、体内に取り込んで巣に持ち帰る」という習性をもっていることです。
これは蟻が「社会胃」という特別な胃を持っていることが関係しています。
さらには、餌を見つけて持ち帰る際に、他の仲間に、この場所に餌があることを知れせるための「マーキング」をする習性もあるため、次々に蟻が群がってきてしまう結果になるのです。
家に侵入してくる蟻の好物は、砂糖などの「甘いもの」。
食べこぼしのお菓子や、密閉されていない砂糖の容器などは、蟻たちの恰好の餌となります。
隙間などをつたって侵入してくるため、10階以上のマンションなどにも侵入してくることがあります。
どこから入ってくるの?蟻が室内に出る原因とは?
室内に現れる蟻は、体長が大きいものでも3㎜を超えないものがほとんどなため、少しの隙間からでも侵入してしまいます。
室内に現れる主な原因は3つ。
- 壁に穴がある、サッシに隙間がある
- 外の植物の植木鉢を取り込んだ
- 外に出してあった古い段ボールや新聞紙などを取り込んだ
10階以上のマンションなどの場合、蟻を侵入させてしまうのは、ほぼ植木鉢が原因になっているようです。
体長の小さな蟻は、植木鉢の土に巣を作っているケースも多くあり、越冬のために室内に入れておいた植木鉢から、春になって蟻が大発生したというケースもあるようです。
対策としては、
- 壁の穴やサッシの隙間はふさぐ
- 植木鉢を中に入れる際には、熱湯を土に掛ける
- 外に置きっぱなしの段ボール等は室内に入れない
- 床などの食べこぼしを放置しない
- 砂糖などは密閉する
などが必要になります。
植木鉢への熱湯は、植物の根基でなければ大丈夫だそうです。
なにしろ小さな蟻なので、どんなに気を付けていても室内に侵入されてしまうことはあります。
大切なのは、侵入されてしまったときに正しく退治することです。
小さな茶色い蟻の退治方法とは?
先ほど述べたとおり、蟻は餌を発見し、巣に持ち帰るときにマーキングをする修正があります。
一度「餌がある場所」と認識されてしまうと、ぞろぞろと蟻たちを引き込んでしまうことになります。
蟻を見つけて、「つぶして終わり」だけでは、マーキングを消すことにはなりません。
1匹の蟻を見つけたら、念のため床などを拭き掃除しておきましょう。
手間はかかりますが、ぞろぞろと侵入されることを思えば、やっておいて間違いはありません。
拭き掃除の際には、除菌ができる市販の拭き掃除ペーパーなどを使用するのがおすすめ。
蟻の数が多いようであれば、アルコールスプレーか、ミント水、ハッカ水など、蟻が嫌う臭いを床に噴霧しながら拭き掃除をまんべんなく行いましょう。
それでも蟻の数が減らない場合は、蟻の巣ごと退治する必要があります。
蟻が巣に帰っていくところを追って、巣の場所が特定できれば、市販の蟻の巣用の殺虫剤が使用できますが、巣を見つけるのはなかなか難しいものです。
そこで、お勧めしたいのが「餌を巣に持ち帰る習性」を利用する方法です。
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特に、アリメツは小さい蟻でも持ち帰ることができるため、効果が高いようです。
蟻の巣用の殺虫剤を数回繰り返せば、自然と蟻が発生しなくなることでしょう。
しかし、それでも効果がなく、しつこく蟻が侵入してくる場合は、早めにプロに任せましょう。
どうしてもだめならプロに任せよう
蟻は1匹を退治したからといって安心できるものではありません。
すでにマーキングをされている場合は、次から次へと侵入されてしまうのです。
蟻の退治は、早急に、全面的にやるように心がけましょう。
侵入経路をふさぐことや、殺虫剤の使用、食べ物などの放置をやめ、大量発生を防ぎましょう。
そして、退治しても退治してもあらわれる場合は、プロに相談しましょう。