おたふく風邪は大抵、子供の頃にやっている人が多い病気ですが、
稀に大人になるまでやったことがない人もいます。
噂で「大人になってからのおたふく風邪は怖い!」と
聞いたことがあると思いますが、
今日はその真相についてお伝えします。
大人のおたふく風邪は決してあなどってはいけません!
おたふく風邪はどうやって感染る?
おたふく風邪は「飛沫感染」「接触感染」と言って
人から人へ感染る病気です。
特に大人になってから発症するケースは、
子供がおたふく風邪になった時です。
子供の看病をしていているうちに感染ったなど
身近なところから感染する場合がほとんどです。
ただ、おたふく風邪はすぐ発症しない場合もあって
子供が発症したあと1、2週間してから症状が現れる場合もあります。
大人のおたふく風邪の初期症状
大人のおたふく風邪の初期症状は、
子供の症状と同じです。
38度以上の高熱が出て、顔が腫れます。
耳の付け根から首、顎が腫れ痛みも出るなど
子供より症状が重い場合があります。
その他には、頭痛、腹痛、嘔吐、食欲不振、倦怠感など
の症状が現る場合もあります。
ただ、大人のおたふく風邪が怖いのは、
おたふく風邪そのものではなく合併症です。
命に関わる病気もありますので、
気をつけてください。
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無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)
おたふく風邪の合併症で一番多いのが、無菌性髄膜炎です。
軽い症状から重篤なものまで合わせると約半数の人が発症しますが、
ハッキリと症状が現れるのは10%ほどです。
症状は、頭痛、発熱、嘔吐などで、
重い場合には、昏睡、けいれん等があります。
安静にしていることで2週間程度で治まりますが、
ひどい場合には入院する場合もあります。
膵炎(すいえん)
発熱や腹痛、嘔吐などを発症しますが、さほど症状は重くならず、
1週間ほどで治まる場合がほとんでどで。
難聴(なんちょう)
唾液腺が腫れることで、稀に難聴になる場合がありますが、
唾液腺の腫れがひくことで徐々に治まります。
まれに回復せず、難聴が残ってしまう場合もあるようです。
脳炎(のうえん)
無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)の症状が出た時に
意識障害やけいれんの症状があった場合は脳炎の可能性があります。
睾丸炎
男性の場合、約20%割が睾丸炎(精巣炎)になると言われています。
重篤な場合は無精子症になる事もあります。
卵巣炎
女性の場合、稀に卵巣炎になる場合がありますが、
不妊になることはほぼありません。
ただ妊娠中におたふく風邪に感染した場合、
低体重児出産や流産になる場合があります。
予防方法や予防接種
子供がおたふく風邪に感染した時や、
妊活中の場合は、必ず病院に行って
診察し必要に応じて予防接種を受けてください。
まとめ
大人のおたふく風邪についてお伝えしましたが、
いかがだったでしょう?
子供がおたふく風邪になった時は、
感染する可能性が高いので、
必ず病院で診察を受けてください。
また、子供のおたふく風邪中に感染しても
すぐに症状が現れない場合もあります。
大丈夫だろうと安心していたら、
その1週間後に発病したというケースもあります。
大人のおたふく風邪は、子供より症状が重く
合併症を起こす可能性が高いですので
決してあなどってはいけませんよ!