お食い初め(おくいぞめ)とは、赤ちゃんに生まれて初めて
食べ物を食べさせるお祝いの儀式です。
生まれてから元気に育っていることを喜び
この先も食べ物に困らないようにという
願いを込めて行われるお祝いです。
まだ赤ちゃんは、母乳やミルクを飲んでいる時期なので
実際には食べられませんが、祝い膳を用意して食べる真似をします。
・・・ということで、
今回はお食い初めについて解説します!
お食い初めはいつやる?
お食い初めは、一般的に
赤ちゃんが生まれてから100日目に行います。
ぴったり100日ではいけないわけではなく
家族やお祝いしたい身内が集まれる日を選んで
みんなでお祝いすると良いでしょう。
地方によっては110日目、120日目に
お食い初めをお祝いする地方もあるようです。
目安として生後3~4ヵ月で、そろそろ離乳食かな?という
時期に行うと良いとされています。
お食い初めの儀式は地方によって呼び名が違います。
「百日の祝い(ももかのいわい)」・・・生後100日目にお祝いをするから
「箸揃え」「箸立て」「箸初め」・・・初めて箸を使うから
「真魚初め(まなはじめ)」・・・はじめて魚を食べるから
「歯がため」・・・歯が丈夫になるように願うから
お食い初めのメニューは?
お食い初めのメニューは基本的に5種類の料理を用意します。
- 「尾頭つきの魚」・・・鯛の尾頭つきが定番ですが、地方によっては「金頭」というホウボウ科の魚を用意する地域もあります。
- 「ご飯」・・・基本的は赤飯ですが、季節によっては栗ご飯でもいいようです。
- 「お吸い物」・・・鯛や蛤のお吸い物が一般的です。
- 「歯がため石」・・・高つきやお膳の上に小石を乗せます。小石は河原で拾ってきたり、お宮参りに氏神様からいただいてきます。石のように丈夫な歯が生えますようにという願いが込められています。
その他、地方によっては?
本膳の他に紅白の餅を5個乗せた二の膳を用意したり、
シワができるまで長生きできるようにと「梅干し」を高つきに盛る、
「勝ち栗」を添えるなどの風習があります。
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お食い初め儀式のやり方!食べ方の順番は?
お食い初め儀式では実際に食べさせるのではなく、
料理を赤ちゃんの口に持って行き食べさせる真似をします。
食べさせ役は、おじいちゃん、おばあちゃんなど、
身内で一番長寿の人にやってもらいます。
親子だけの場合はお父さん、お母さんでいいでしょう。
赤ちゃんが男の子の場合は男性、
女の子の場合は女性が食べさせ役をします。
お食い初め儀式のやり方!食べさせる順番は?
正式な食べさせ方は、
「ご飯⇒汁物⇒ご飯⇒魚⇒ご飯」の順番で3回。
実際には食べさせる真似だけでいいのですが、
ほんの少しだけでも口に入れると良いと言われています。
地方によってはこれを「ひと粒舐め」と呼んでいる地方もあります。
次に歯がための儀式を行います。
歯がための儀式
歯がための儀式は、箸で「歯がため石」を触ってから
赤ちゃんの歯茎につけます。
赤ちゃんに石のような丈夫な歯が生えますようにという願いを込めた儀式です。
お食い初めの食器
お食い初めのお祝用の食器は、
一般的に母方の実家が用意するのが習わしです。
お宮参りで神社から贈られる場合もあります。
お椀は漆器や素焼き、
箸は柳の白木のものを使います。
正式にはお椀や器には家紋を入れます。
お膳や器の色は、男の子は朱塗り
女の子は外側が黒塗りで内側が朱塗りの
ものを使うのが正式です。
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まとめ
今回はお食い初めについてお伝えしました。
再度、おさらいしてみましょう!
- お食い初めは基本的には生後100日目に行う
- お食い初めのメニューは煮物、尾頭つきの鯛、ご飯、お吸い物、歯がため石の5種が基本
- お食い初めの正式な食べさせ方は、「ご飯⇒汁物⇒ご飯⇒魚⇒ご飯」の順番で3回行ってあと、歯がための儀式を行う
- お食い初めの食器は母方の実家が用意するのが習わし
- 食器は男の子は朱塗り、女の子は外側が黒塗りで内側が朱塗り
親類や兄妹からお祝いを頂いても、
基本的にお返しは必要ありませんが、
丁寧なお礼状は出しましょう。
内祝いとして菓子折りをつけるといいかと思います。