誰でも経験することが多い「口内炎」。
酷い場合だと、食べるのもしゃべるのも痛くてつらい時がありますよね?
そんな口内炎が、治ってもまた別の場所にできてしまったり、なかなか治らなくて悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
そんな時は病院へ行くのがいいのですが、そういえば口内炎って、何科にかかればいいのでしょうか?
そして、口内炎が治らない、長引く場合には、別の病気が隠れていることもあるって知っていますか?
今回は、口内炎が治らない原因とそんな時、病院は何科を受診するのがいいのかお教えします。
口内炎が治らない原因は?何科を受診する?
口内炎とは、その名の通り、口腔内に炎症が起きることを言います。
通常は1~2週間ほどで自然に治っていきますが、中には治ってもまたできてしまったり、治りが悪いという場合もあります。
口内炎が長引いてしまう原因には、次のようなものがあります。
- 生活・栄養バランスの乱れ
- 疲れ・ストレス・生活習慣の乱れ
- 胃腸障害
- 口腔内をかんだりして傷がある
- 口腔内の乾燥
- 口腔内が不潔
- お菓子やジュースなどの間食が多い
口腔内の原因には様々なものがありますが、いずれも口腔内の細菌が繁殖してしまうことによって起こることが多くあります。
特に、長期化してしまう原因にはストレスなどによって、免疫力が低下している場合がほとんどです。
免疫力を向上させるよう、生活習慣の改善を行うことで、口内炎の治療にも効果があります。
しかし、生活習慣を改善しても治らない、そして以下のようなことが当てはまる場合には注意が必要です。
- 3週間以上症状が続いている
- 何度も再発を繰り返している
- 口の中だけでなく、唇や口の外にも広がってきた
- 痛みが激しく、食事を取ることに支障がある
- 高熱や全身の倦怠感を伴っている
- もし、このようなことが当てはまる場合には、早めに医療機関への受診をお勧めします。
では、何科に行けばいいのかというと、一般的に口内炎は、「耳鼻咽喉科」または「歯科(口腔外科)」で見てもらうことができます。
受診する際に、あらかじめ連絡を取って口内炎の治療をしたいことを告げると、治療がスムーズになります。
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実は怖い病気?!口内炎に隠れた病気とは?
たかが口内炎とはいえ、口の中が痛いと食事をするのもしゃべるのも億劫になることもありますよね?
しかし、そんな口内炎が治らない、長引いているという場合には、
その奥に重大な病気のサインが隠れていることがあるのです。
【ベーチェット病】
初期症状に口内炎を確認できる病です。
視力が突然低下し、最悪の場合失明する危険性のある怖い病です。
ベーチェット病による口内炎には以下のような特徴があります。
- 口内炎が治っても再発を何度も繰り返す
- 外陰部にくぼみ状の潰瘍ができ、痛みを伴う
- 視力が低下している
- 皮膚に赤い発疹やニキビのような発疹ができる
【手足口病】
手足口病は、その名前のように、手や足、口に炎症が起きる病気です。
口内炎が大量にでき、手や足に水ぶくれができるという特徴があります。
この病気は特に6歳以下の子供がなりやすい病気ですが、大人も発症する場合があります。
また、ウイルス性の病気のため、人に感染します。
40度ぐらいの高熱を伴うことがありますので、病院に事前に必ず連絡を入れ、速やかに受診しましょう。
【ヘルパンギーナ】
こちらもこどもに多くみられる病気で、のどの奥や左右対称に口内炎ができるという特徴があります。
こちらも大人もかかる場合もあり、感染力の非常に強いウイルス性の病気のため、子どもがかかったら必ずマスクをするなどして、
感染を防ぐようにします。
【生活習慣病などの病気】
ガンやエイズ、糖尿病などの生活習慣病によって、体の免疫力が低下している場合、口内炎ができやすくなることがあります。
いずれも細菌に対する抵抗力が弱まることによって、口内炎が治らない・再発を繰り返すという状態に陥ります。
口内炎が、尿毒症や潰瘍性大腸炎など、さまざまな生活習慣病のサインである可能性は十分にあるということを知っておきましょう。
いずれも、口内炎に伴って、全身のだるさや高熱などの症状がある場合には、何らかの病気のサインである可能性があるため、少しでも「ただの口内炎じゃないな」と感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。
おわりに
口内炎は、だれでも1度は経験したことがあるような、とてもよくある病気です。
しかし、そんな口内炎も、甘く見ていては思わぬ病気になっていることもあるのです。
口内炎は、体質やアレルギーによっても、治らなかったり、再発を繰り返したりしますが、大切なのは「いつもとどう違うか」を自分自身でよく観察することです。
少しでも異常がある場合には、早めに医療機関を受診するようにしましょう。