毎年冬になると流行する「インフルエンザ」。
特に、赤ちゃんや小さいお子さんを持つお母さん方は、インフルエンザになったら大変!と予防接種を希望している方も多いと思います。
でも、赤ちゃんって、いつからインフルエンザの予防接種を受けることができるのでしょうか?
今回は、赤ちゃんのインフルエンザの予防接種についてお伝えいたします。
インフルエンザの予防接種はいつから受けられる?
インフルエンザは、毎年1月から3月にかけて流行し、国民の5%~10%が毎年かかるといわれています。
インフルエンザは、A型・B型・C型があり、特にA型とB型が流行しやすく、さらに毎年微妙に変化しているため、毎年予防接種を受ける必要があります。
赤ちゃんが予防接種を受けられるのは、生後6か月以上から。
しかし、病院によっては、1歳以下の摂取を行わない病院もあります。
というのは、1歳未満の赤ちゃんは、免疫力が低く、予防接種を受けても抗体が十分に得られないことが多いからです。
とはいえ、インフルエンザにかかると、中耳炎やインフルエンザ脳症、肺炎などの、重大な合併症を引き起こす場合もあります。
インフルエンザの予防接種を検討している場合、以下の点に当てはまるかどうかを見てみましょう。
- 保育園など、集団生活でインフルエンザの感染の可能性が高い
- 上の子が保育園で感染する可能性が高い
- 親が職場などでインフルエンザに感染する可能性が高い
上記のような可能性が低く、外出も少ない場合は、1歳未満の赤ちゃんは予防接種を受けなくても良いでしょう。
赤ちゃんよりも、両親が予防接種を受けることを優先した方が、リスクが低いと思われます。
大切なのは、赤ちゃんの傍に「ウイルスを持ち込まないようにすること」です。
家族全員で、手洗い・うがいの徹底を心がけるようにすれば、予防接種は必須ではありません。
予防接種の時期は?副作用は大丈夫?
インフルエンザの予防接種を受ける場合、摂取の時期や副作用、料金が気になりますよね?
≪予防接種の時期≫
インフルエンザの予防接種は、6か月の赤ちゃん~13歳未満の子供の場合、合計2回行います。
というのも、免疫が発達していない子どもの場合、1回では十分に抗体が得られない為、より効果を高くするために2回行うのです。
2回行わないと、ほとんど予防効果がないため、忘れずに2回行うようにしましょう。
1回目と2回目の間は、2週間~4週間開ける必要があるため、インフルエンザの流行時期に合わせると、11月初旬には1回目の予防接種を受ける必要があります。
抗体ができるまでには2週間ほどかかり、効果は約5か月間続きます。
≪副作用は?≫
インフルエンザの予防接種を受けた場合、副作用が起こる可能性があることも知っておきましょう。
以下は、大人と共通で起こる可能性のある副作用です。
- 摂取した部分が赤くなる、腫れる、痛くなる
- 発熱、頭痛、寒気、体の倦怠感
- まれに、摂取後30分以内にじんましんや呼吸困難などのアナフィラシキーショック
このほか、離乳食がすすんでいない赤ちゃんの場合や、卵アレルギーがある場合には注意が必要です。
というのも、インフルエンザワクチンは、発育鶏卵で増殖したインフルエンザウイルスから作られているからです。
卵アレルギーかどうかわからない場合は、摂取を控えた方がいいでしょう。
≪インフルエンザ予防接種の料金は?≫
インフルエンザの予防接種は、任意の予防接種で、希望する人だけが受けることができます。
地域や病院によって料金は異なりますが、一般的には
大人が3000円前後、
子どもが2500円前後です。
摂取する前に、病院に確認を取ってみることをお勧めします。
≪ほかの予防接種との兼ね合いは?≫
6か月~3歳未満の子供の場合、インフルエンザの予防接種のほかにも、受けるべき予防接種がたくさんあります。
生ワクチンである「麻疹(はしか)」や「風疹」などは、摂取後4週間はほかの予防接種を受けることはできません。
対してインフルエンザワクチンは、1週間後にはほかの予防接種を受けることができます。
時期がかぶってしまう場合は、インフルエンザよりも他の予防接種を優先し、医師と相談のうえで、インフルエンザの予防接種を受けるようにしましょう。
おわりに
インフルエンザは、一度家庭内の誰かが感染すると、次から次へと誰かに感染するほど強いウイルスです。
とはいえ、きちんと予防していれば、防げないわけではありません。
赤ちゃんもお母さんもお父さんも、まずは家庭にウイルスを持ち込まないことが大切です。
感染の可能性が高いため、予防接種を受ける場合には、赤ちゃんの体調や、他の予防接種との兼ね合いを医師によく相談するようにしましょう。
くれぐれも無理は禁物です。