熊本県阿蘇郡小国町の会社員・Fさんが、
5月4日に事故から3日ぶりに救出されましたが、
翌日の5日に、症状が悪くなりお亡くなりになりました。
その原因が「クラッシュ症候群」という
聞き慣れない病名だったので調べてみました。
「クラッシュ症候群」とは一体どんな病気なのでしょうか?
症状や対策についても調べてみました。
クラッシュ症候群とは?
この聞き慣れない「クラッシュ症候群」なのですが、
事故などで手や腕などの筋肉が
長時間に渡って圧迫されることで起こる症状です。
筋肉が長時間圧迫されると、筋肉が障害や壊死を起こし、
患部に毒素が発生します。
その後、救助された時に圧迫が開放されることで、
毒素が一気に血液を流れ体中に運ばれます。
その毒素が心臓の機能を悪化させるために
救助された数時間後に突然、亡くなることがあります。
また亡くならなくても、肝臓がダメージを受けて
肝不全になることもあります。
クラッシュ症候群の症状は?
クラッシュ症候群は長時間の圧迫が原因なのですが、
救出された時は、自覚症状がない場合が多いそうです。
病院での診察時も患者が症状を訴えないことで
見落とされる場合もあります。
しかし今回の藤井沙織さんのように、
翌日になって急に症状が悪化し亡くなるケースが
多いのがクラッシュ症候群です。
まず、次のような場合は、クラッシュ症候群を
疑った方がよく、自覚症状がなくても
診察時にもお医者さんにしっかり伝えることが重要です。
- 2時間以上、腕や足などが下敷きなどの圧迫された状態にあった
- 筋肉痛やしびれ、だるさを感じる
- 血尿が出たり尿自体が少ない
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クラッシュ症候群の対策は?
クラッシュ症候群の一番の対策は、
血液中に発生した毒素を取り除くことです。
できるだけ早く人工透析をして、
血液を浄化するのが最終的な治療方法です。
しかし、その前に医者ではない私たちが
できることといえば、
患者に水をたくさん飲ませることです。
少なくても1リットル以上は飲ませましょう。
少しでも血液中の毒素を薄めるように
することが最善の対策なのです。
おわりに
今回は「クラッシュ症候群」について
調べてみました。
再度、おさらいしてみましょう。
- クラッシュ症候群とは数時間筋肉を圧迫することで発症する
- 数時間圧迫した筋肉が障害や壊死することで毒素が発生する
- 圧迫が開放された事で全身に毒素がまわることで亡くなるケースもある
- 自覚症状がなくても医師には必ず言う
- 水をたくさん飲ませることが私たちにできる対策
阪神・淡路大震災でも372人がクラッシュ症候群を発症し、
50人の方が命を落とされたという記録も残っています。
こんな事故現場に遭遇ることはめったにないとは思いますが、
知識として持っておくといざというときに役にたちます。
頭の片隅にでも覚えておくといいですね。