今年は4年に一度のアメリカの大統領選挙ということで、
ニュースでよくヒラリーさんとトランプ氏の名前を
聞くことがありますが、大統領選の仕組みについては
知らない方も多いと思います。
今回はこのアメリカの大統領選挙の仕組みについて
簡単にわかりやすく説明します。
アメリカ大統領選挙 全体の大まかな流れ
日本の総理大臣は国会議員が選ぶのに対し
アメリカ大統領は間接的ですが、
国民が投票で選ぶ点が違います。
大まかには「予備選挙」⇒「本選挙」の
2段階で新しい大統領が決まります。
「予備選挙」(2月~6月)
アメリカ大統領に立候補するには、
まず、共和党か民主党のどちらかの党から
指名される必要があります。
予備選挙は各党の複数の立候補者の中から
1名づつ大統領に立候補する人を決める選挙です。
2016年は共和党から6人、
共和党からは18人立候補者が出ました。
ちなみに注目の
ヒラリー・クリントン氏は民主党、
ドナルド・トランプ氏は共和党です。
2月~6月の間に全米各州で
予備選挙(州によっては党員集会)が行われ
各州の代表者を決めます。
(※予備選挙は非公開、党員集会は公開投票。州によって違う)
この投票は立候補者に直接投票されるのではなくて
自分が選びたい大統領候補を支持している代議員に投票します。
例えば、ドナルド・トランプ氏に投票したい有権者は、
ドナルド・トランプ氏を支持している代議員に投票します。
代議員の数は複数いて多くの代議員を獲得した
候補者が優位に立ちます。
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民主党全国大会、共和党全国大会
全米50州で各州の候補者が決まりましたら、
民主党全国大会(7月25日)
共和党全国大会(7月18日)
で、全国の代議員が集まり、
各党の大統領候補を1名ずつ指名します。
アメリカ大統領選挙 本選挙
予備選挙で各党1名づつの候補者が決まりましたら
民主党、共和党の一騎打ちの戦いが始まります。
本選挙は9月~11月候補者遊説やTV討論会などが行われ
いよいよ11月8日一般投票が行われます。
この時も有権者は各州の「選挙人」に投票します。
選挙人とは予備選の「代議員」と同じで、
どちらかの党の選挙人に投票します。
各州に「選挙人」は複数いるのですが、
投票で1票でも多ければ、勝者となり
勝者は全ての「選挙人」を獲得することができます。
その後、選ばれた選挙人が集まり
12月に投票し大統領が決定します。
開票は1月、正式に大統領が就任するのは
2017年1月20日となります。
まとめ
アメリカの大統領選について解説しましたが
お分かりになりましたでしょうか?
- 2月~6月に予備選挙があり各州から立候補者を選出する
- 7月に民主党、共和党全国大会が開かれ各党から1名ずつ大統領候補者を決める
- 9月~11月本選挙で一騎打ちの戦いを繰り広げる
- 11月8日一般投票が行われる
- 12月、選挙人が投票し1月に開票される
- 1月20日、正式にアメリカ新大統領が決定し就任する
とアメリカ大統領選は1年間の長丁場です。
今回は初の女性大統領が誕生するのか注目ですね!